【番外編】エフェクター使用事例紹介/新曲「生活はつづく」
ごぶさたしております。
約4か月ぶりの更新です。
実はこの間にも多数MNGしていたのですが、筆不精ですっかり披露する機会を失ってしまいました。
そこで今回は、MNG紹介を兼ねて先日投稿した新曲「生活はつづく」で使用した機材とサウンドメイク解説をしてみたいと思います。
なかなか使いどころが難しいエフェクターの使用事例として参考にしていただければ幸いです。
こちらが使用した機材です。
<ギター>
Fender / 1963 Jazzmaster
実はこっそり買っていました。フレット、ナット以外はオリジナルです。
ブリッジをマスタリーブリッジに交換しています。
<エフェクター>※接続順
①Electronic Audio Experiments / Halberd
②Pete Cornish / NG-Fuzz
③Drolo / Steme[n] V4
④Red Panda / Tensor
⑤Pladask Elektrisk / Fabrikat V1
⑥Electro-Harmonix / Deluxe Memory Man (90’s reissue)
<アンプ>
⑧Two Rock / Studio pro 35 combo →OXに繋いでいます。
全て直列で繋いでいます。
特に③~⑤は実際どうやって曲作りに活かせばいいのか、なかなか悩ましい機材ではないかと。。。
これらを使って出来上がった曲がこちらです。
シューゲイザーを作ってみました。
さて、では各エフェクターをどう使っているかを解説してまいります。
①Electronic Audio Experiments / Halberd
90年代のポストロックやニールヤングのギターサウンドを意識して作られた歪みペダルです。ツイードアンプを歪ませたっぽい音です。
イントロ(0:03〜)の8分で刻んでいるバッキングで使っています。
ここだけはグライドギターでグワングワンと揺れながら淡々とコードを刻む音を目立たせたかったので使いました。
埋もれない音になればどのエフェクターでも良かったのですが、手持ちの中で一番NG-Fuzzに馴染む音だったので選びました。
②Pete Cornish / NG-Fuzz
現行のNG-3の基になったモデル。
真空管アンプが壊れる寸前の音を再現できます。
全編としてずっと左右から鳴っています。
とにかく個性的なサウンドでこの音が出せるペダルは他には無いんじゃないかと。September Soundのthe 47がかなり近い音を出せます。
全てメモリーマンをかけっぱなし、かつグライドギターでピッチを揺らしまくっているため、ストロークはほとんど聞こえないです。轟音で後ろを埋めるための存在です。
また、サビ(1:47〜)ではメモリーマンを掛けずにセンターからもう一本足しています。ここが一番NG-Fuzzっぽいサウンドが聴けます。
③Drolo / Steme[n] V4
ショートルーパー系ペダル。
録音したループを8つのモードで再生できます。
Bメロ(1:27〜)ではTime Stretchで最大まで引き延ばした逆再生フレーズを薄く流しています。ほとんど聴こえないですね、、汗
またBメロ(1:05〜)やサビ(1:47〜)ではSwell Reverbを使用しました。轟音を包み込みようにふわ~っと鳴っている音がそうです。パッド的なイメージで音作りしました。
④Red Panda / Tensor
こちらもショートループ系ペダル。
特にタイムやピッチを可変させる機能が充実していて様々なサウンドを作れます。
Aメロ(0:45〜)の後ろで流れている逆再生フレーズで使いました。Tensorは逆再生のループフレーズを簡単に作れるので重宝してます。
⑤Pladask Elektrisk / Fabrikat V1
グラニュラー系ペダル。
入力された音を細切れにして、それらを並べ替えたり再生方向やピッチを変えたりして出力することができます。
Bank1-8を使用しました。
イントロ(0:03)のE-bowを使ったリードギターでは、NG-Fuzzの後段にかけてスタッター的な効果を作り出してます。
ラストパートは4:23くらいからアルペジオにかけて、だんだん音が崩れていくような効果を足してます。
⑥Electro-Harmonix / Deluxe Memory Man (90’s reissue)
アナログディレイ。
90年代に作られた再生産版です。バッファードバイパスなので繋ぐと音が変わります。
ほとんど全てのギターにかけてます。
メモリーマンの初めて使ったのですが、艶やかで溶けるように広がってく音がめちゃくちゃ気持ちいい。
リバーブはプラグインでかけてるのですが、メモリーマンがなかったらこの奥行き感は作れなかったと思います。
ラスト(4:23〜)は弾きながら足でフィードバックを操作して発進寸前まで少しずつ上げてます。
以上、使用機材の解説でした。
今後も持ってるエフェクターを駆使して曲作りしていきたいなあ、と思ってます。