【レビュー】Old Blood Noise Endeavors / MINIM
※Instagramに投稿した記事を加筆・修正しています。
こんにちは、Madsです。
今回はOld Blood Noise Endeavors(以下OBNE)のMINIMを紹介します。
同ブランドの『REVER』の後に作られた姉妹機で、ノーマルディレイとリバースディレイの複合機です。
写真のブラックアウトカラーは、正式ローンチに先んじてReverbで限定100台で発売されました。通常版はもっとカラフルなペイントになってます。
ディレイはデジタルですが暖かめなサウンド。
リバーブを切っていても滲むような広がりのある反響を得られます。
リバーブはかなり深くかかります。
Reverbノブは9時の位置でも十分なくらい。大きな空間に反響音が濃密に充満するような印象のサウンドです。
さらにリバーブ音に揺らぎを加えることができます。Modulationノブを動かすとMix、Rate、Depthが連続的に変化します。右に回していくとでRateが速くなりDepthも大きくなります。
このリバーブのチューニングが姉妹機である『REVER』との大きな違いかと思います。
そして特徴的なのは、音色を調節するためのパラメーターがないこと。
このあたりにOBNEのこだわりを感じますね。"この音色で鳴らせば間違いない"という絶妙なチューニングになっています。
また、本機最大の特徴はReverseスイッチとBlendノブ、さらに背面のSpeedスイッチです。
(表記が全然読めなくすみません。黒過ぎて写真を撮るのがとても難しいのです。。
Reverveをオンにすることでリバースディレイを混ぜることができます。
Blendでリバースとノーマルの割合を決めます。
Speedをオンにすると、リバースの速度を二倍にすることで1オクターブ上に変化させます。さらにOrderスイッチでリバースディレイをリバーブの前段に置くか、後段に置くかを選択できます。
一応ディレイの括りになりますが、完全にアンビエントマシンです。
トーンがなかったり、モジュレーション設定が固定されているのも、通常のディレイではなくアンビエントな空間表現に特化した機種である裏付けだと思います。
付点8分とか、リードギターにうっすらかけるとか、一般的なディレイ用途には全く向きません。
しかし、アンビエントなギターサウンドを求める方にはとてもおすすめです。MINIM一台で完結できるくらいのポテンシャルを秘めていると思います。